医師妻歴3年の筆者が、「なぜ医師妻は専業主婦が多いのか」にお答えします。
なんでだろう?
世間一般に思われている医師妻像と、現実はかけ離れています。
医師と結婚した女性は、さまざまな理由から専業主婦になる方が多いです。
筆者も多分に漏れず、退職し夫の転勤について回っています。
今回は、医師妻が専業主婦という選択肢をとる人が多い理由について、筆者の体験談をベースにシェアしていきます。
こんな方におすすめ
- なぜ医師妻は専業主婦が多いのか知りたい方
- 医師は転勤族であると知らなかった方
- 医師の働き方について知りたい方
- 医師妻はどのような立場なのか知りたい方
本日の結論
医師妻に専業主婦が多くなる理由
- 若手医師は転勤族だから
- 妻は家事全般のワンオペ請負人となるから
- 医師の収入水準が高いから
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理由1:若手医師は転勤族
【医師が転勤族である例】
総合病院へ受診した際、若手の医師に診察してもらった経験ありませんか?
そして、その医師はいつの間にかいなくなっていたりしませんか?
なぜかというと、『若手医師=転勤族』であるため、他の病院へ異動したからです。
医局に所属するかどうかで、転勤の頻度が大きく異なるようです。
いずれにしても、医師は転勤が多い職業であります。
若手勤務医の転勤事情 Q&A
Q.なんで医師は転勤族なの?
Q.医師の一般的なキャリアとは?
リクルートドクターズキャリア医師のキャリアプランの考え方より
※近年は医局に属さない医師も増えています。
- 医局に属すか属さないか
- 専門科
- 所属先の歴史
によっても、転勤の頻度はおおきく異なります。
Q.どんなタイミングで転勤するの?
代表的な異動の3パターン
例1
大学は東京の医学部だったけど、医師免許を取った後は地元の病院or大学で研修医となる
→引越1回目
例2
研修医が終わった後、専門医資格を取得する過程において、様々な病院で鍛錬していく。
(大学や関連病院を行ったり来たり)
→引越2回目、3回、4回目・・・
例3
医局に属す医師は海外留学のチャンスも。
数年、米国に在住して研究する。
→引越8~9回目くらいに
医師はキャリアを形成するために、様々な病院で勤務経験を積んでいきます。
Q.どのくらいの頻度で異動があるの?
Q.転勤を命じられるのは、その医師の能力に関係する?
Q.誰が異動の権限を持っているの?
Q.どこに異動するの?
関連病院は地方中核都市までが多く、極端な田舎へは異動しない傾向にあります。
もっと詳しく
【筆者夫のケース】
✅いつも異動の時は、教授やその下の先生とじわじわと話合ってじわじわと決まっていく
✅突然、検討もしない病院への異動が決まることはない
✅「奥さんはこう思っているみたいです」と上の先生方と話が出来るくらい、風通しの良い雰囲気
転勤のある医師と結婚すると、医師妻は定職に就きにくい
- 転勤があると、妻の仕事継続が困難になる
- 転勤のスパンが短い(半年~2年)ため、新天地で仕事を見つかっても、長く続けられない
転勤族というのは、妻が手筈を整える=専業主婦を前提とした制度だと、筆者はつよく感じます。
参考
医師と結婚すると妻は仕事を辞めるべき?|筆者が仕事を辞めて専業主婦になった理由と対策
👆筆者が仕事を辞める決断を記事にまとめています
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理由2:医師妻はワンオペ請負人
【筆者夫の1週間の労働時間】
【医師の長時間労働が妻へ及ぼす影響】
- 医師は家にいる時間が少ない
→家庭の仕事はすべて妻の仕事 - 家にいるわずかな時間が夫婦憩いの時間
→妻が柔軟に家の仕事を対応 - 医師夫とフルタイム妻は上手くいかない
→かつての筆者が会社員時代、ケンカが絶えなかった
夫が医師=妻はワンオペ請負人という構造が自動的に成り立ってしまいます。
引越、その他雑務は当然のように100%妻の仕事となります。
医師の勤務実態から、子供ができるとワンオペ育児というのが当たり前のように成立してしまう。
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理由3:医師は高収入な職業
①医師は転勤族、②妻はワンオペ請負人と解説しました。
医師の妻が専業主婦が多い3つ目の理由は、医師の収入がある程度見込めるからです。
【医師の収入に対して分かったこと】
- 専門資格は責任が大きい
- 単純に長時間労働だから高収入となる
- 高収入だけど爆発的なお金持ちにはなれない
もっと詳しく
【医師の圧倒的な長時間労働について】
✅高収入職業だが、労働量が途方も無く多い
✅労働量と専門資格者という側面からも、給料と釣り合っていない
✅時間的制約が多すぎる上・重税・本人の努力などに見合っていない
夫は毎日クタクタになるまで働いています。
医師妻を3年経験して分かったこと
- 医師の長時間労働
- 若手医師の頻繁な住居を伴う転勤
妻がキャリアを中断し、家事ワンオペ制をとらざるを得ない
=医師妻に専業主婦が多い理由
もっと詳しく
【筆者がさらに思うこと】
✅医師妻が定職に就くのが難しいというのは、想定内
✅何十年も前から同じ問題が言い伝えられ、多くの妻が悩んでいる
1歩踏み込んで、『家で働く方法やキャリアをつくる方法はないかな?』と考え方を変える
家で生産性のあることができないか、日々考えています。
医師妻の職業・はたらき方のこれから
さまざまなはたらき方をしている医師妻さんたちを垣間見ることが出来ました。
たとえば
- 筆者と同じく転勤帯同している主婦
- 通勤・はたらき方を工夫して家庭と仕事を両立
- 資格を生かして転勤先でも仕事をしている
- 起業して更なるステップアップ
- ブログなど、やれることから発信をしている
いろんなはたらき方・社会とのかかわり方があって、さまざまに模索しながら医師の夫を支えている印象です。
みんなちがって、みんないい。
ひとと比べずに、夫に感謝しつつ、現状理解とこれから自分は何ができるのか考えていきます。
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まとめ
医師妻に専業主婦が多い理由
-
医師は転勤族のため、妻は務めていた仕事を辞める
-
医師の長時間労働が常態化し、妻が家庭をワンオペ
-
妻を養う分の収入は見込める
- 医師妻の悩みは先回りして解決していこう!
医師のはたらき方は妻のキャリアに莫大な影響を与えます。
ぜひ一緒に、医師妻のキャリアについて考えていきましょう!
END
\医師妻が知っておきたい医師のキャリア本/
開業する際、妻側の大変さを理解できます
医師のはたらき方の選択肢を教えてくれます
医師のキャリアについて知ることができます
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